2月23日(土)午後、富良野市の地域交流ホーム北の峯山荘において、上川南部ブロック活動として研修会・情報交流会を開催しました。当日は会員5名、有資格者2名の計7名の参加がありました。
上川南部ブロックは、南富良野町社協で以前から法人後見を受任されており、数年前のブロック活動でも南富良野町社協での成年後見の取り組みについて研修会を開いた経緯があり、次年度から富良野市社協でも法人後見を実施することとなるため、今回の研修会では富良野市在住の方の成年後見人を受任されている旭川市社会福祉協議会の箭原実氏(ぱあとなあ道北会員)を講師としてお招きし、「富良野市の成年後見制度について」と題して実施しました。
研修では、講師の箭原氏が今まで受任された3件のケースについて、受任された経緯から後見内容、後見終了(1ケースは現在も後見を継続中)までのことについて、説明していただきました。少人数であったことや、事前に、箭原氏から随時質問などをしても構わないことが伝えられていたためか、参加者からは積極的に質問や意見などが出ており、その都度丁寧に説明をしていただきました。箭原氏からは、後見人活動を行っている中で感じられる課題として、親族がいないケースの死後の準備や、逆にいる場合の準備、被後見人の家族も視野に入れた支援計画、障害者・未成年後見の場合の後見人の責務(後見人の方が先に老いてしまう)、施設利用者の成年後見人の施設との信頼関係の構築、QOL向上への想い等、多くの課題を抱えていることについて話があり、参加者からも今後の法人後見の活用、他職種との連携の重要性等、多くの議論があがった研修となりました。研修の中では次年度のブロック活動の計画を立てる時間も予定していましたが、予定時間を超えてもさまざまな視点からの意見や課題があげられた研修会となりました。
また、研修会終了後に場所を移して行った情報交流会では、講師の箭原氏も最後までお付き合いいただき、各会員・有資格者が抱えている悩みや現在の状況、また、上川南部ブロックとしての今後について熱い議論が交わされ、数少ない上川南部ブロックの会員ではありますが、今後についても情報交流の場としてブロック活動を継続できればという結論に至りました。