去る3月17日(土)、旭川勤労者福祉会館にて「第10回高齢者障害者の権利擁護セミナー」(主催:旭川弁護士会高齢者障害者権利委員会・公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート旭川支部・社団法人北海道社会福祉士会道北地区支部・日本司法支援センター旭川地方事務所(法テラス旭川))が開催されました。約160名の方が参加した今回のセミナーでは、最初に旭川家庭裁判所の訟廷管理官濱本浩之氏から、「わかりやすい成年後見人制度」と題して実際の申し立て手続きの流れや、制度の開始から現在に至るまでの制度の変化を説明していただきました。
続いて、「高齢者・障害者の実際 なぜ虐待は起こってしまうのか・・・」と題したパネルディスカッションを行い、コーディネーターとして北海道子どもの虐待防止協会道北支部代表でJA北海道厚生連旭川厚生病院副院長の沖潤一氏に、パネリストとして旭川市神居・江丹別地域包括支援センター所長の林和典氏、上川圏域障がい者総合相談支援センターねっとの安井博子氏、旭川市啓明地区民生委員児童委員の谷野安宏氏にご登壇いただき、それぞれの立場から虐待の事例紹介や、どのように虐待を防いでいくのという議論を、会場の参加者と共に意見交換を交えながら深めていきました。
最後に、「第9回高齢者障害者の権利擁護セミナー」アンケート報告に併せて、2011年5月に発足した「旭川福祉後見支援研究会」の活動報告を、旭川大学保健福祉学部コミュニティ福祉学科教授の白戸一秀氏より行いました。
セミナーのテーマである「私たちにできること ~虐待と向き合う~」について、自分たちのすぐ側で虐待が起こっているという事実を認識し、する側、される側ともにサポートが必要であることを共有することができ、大変気づきのあるセミナーとなりました。
また、セミナー後の懇親会には関係者約30名の参加があり、より交流が深められました。