道北地区支部では、旭川弁護士会、旭川司法書士会((社)成年後見センター・リーガルサポート旭川支部)、日本司法支援センター旭川地方事務所(法テラス旭川)との計4団体による共催により、去る2月20日に旭川市民文化会館を会場に、今年で第8回を数えることとなる高齢者障害者の権利擁護セミナーを開催いたしました。当日は、200名を超える方々にお越しいただき、盛況のうちに終了いたしました。お越しいただきました皆様、大変ありがとうございました。以下、当日の様子をご報告いたします。
あなたらしく生きるをテーマとした今回のセミナー、旭川弁護士会の井上雄樹副会長から開会の挨拶を行った後、まず、「わかりやすい成年後見制度」として制度説明を旭川家庭裁判所の訟廷管理官である須摩敬一氏よりお話しいただきました。成年後見制度の実際の利用の流れに沿って制度説明をしていただきました。
参加者でぎっしりと埋まった会場
続いて、講演として、社会福祉士でもあるケアプラン相談センターあけぼの介護支援専門員の森屋太郎氏から「ケアマネジャーから見たおひとり様の老後」という演題で、近年のひとり暮らし高齢者の増加傾向に伴って増えてきている、認知症など何らかの支援を必要とするひとり暮らし高齢者高齢者が抱えている課題を解決していくための方策について、成年後見制度などと絡めながらお話をしていただきました。
説明をしている森屋太郎氏
その後若干の休憩を挟み、「親亡き後のわが子の人生」をテーマにシンポジウムが行われました。旭川弁護士会からは皆川岳大氏が、旭川司法書士会からは丹羽ひとみ氏が、北海道社会福祉士会道北地区支部からは松平昇三氏がシンポジストとしてご登壇いただきました。3人とも成年後見人として実際に後見の実務を担われている弁護士、司法書士、社会福祉士、それぞれの立場から、重度の障害者など、単独で生活を送るには困難さを伴う方が親を亡くした後、生活を送っていく中で直面するさまざまな問題に対応するための方策などについて、事例を絡めながら提言していただきました。お話しいただいた内容は、実務をされている方々ならではのものでした。コーディネーターは旭川大学の白戸一秀教授に務めていただき、大変実りある有意義なシンポジウムとすることが出来ました。
シンポジストの皆さん
最後に(社)成年後見センター・リーガルサポート旭川支部の岡田新経支部長より閉会の挨拶を行いセミナーは終了となりました。
セミナー終了後は関係者約30名で懇親会が行われ、より交流が深められました。